ほんやくコンニャクというひみつ道具がありまして、もちろんそれは『ドラえもん』のお話の世界でしか見ることができないのですけれど、Web上の読み書きについてはこれと同等の道具が既に存在しています。
This is it、Google翻訳。
2014年8月現在、80もの言語に対応。
あるいはGoogle Chrome(グーグル・クローム)をお使いになれば、自動的にWebサイトが翻訳されます。
Google翻訳で「偽薬」を翻訳してみた
Google翻訳において、「偽薬 – 日本語」を各言語に翻訳した際に表示される翻訳語候補のトップに表示される語を拾ってみました。
※翻訳には誤りがある場合がありますので、予めご了承ください。
言語 | 表記 |
---|---|
アイスランド語 | lyfleysu |
アイルランド語 | phlaicéabó |
アゼルバイジャン語 | Placebo |
アフリカーンス語 | placebo |
アラビア語 | همي |
アルバニア語 | placebo |
アルメニア語 | Placebo |
イタリア語 | placebo |
イディッシュ語 | פּלאַסיבאָו |
イボ語 | placebo |
インドネシア語 | placebo |
ウェールズ語 | plasebo |
ウクライナ語 | плацебо |
ウルドゥ語 | Placebo کی |
エストニア語 | platseebo |
エスペラント語 | placebo |
オランダ語 | placebo |
カタロニア語 | placebo |
ガリシア語 | placebo |
カンナダ語 | ಪ್ಲಾಸೆಬೋ |
ギリシャ語 | Placebo |
グジャラト語 | પ્લાસિબો |
クメール語 | placebo |
グルジア語 | Placebo |
クロアチア語 | placebo |
ジャワ語 | plasebo |
スウェーデン語 | Placebo |
ズールー語 | placebo |
スペイン語 | Placebo |
スロバキア語 | placebo |
スロベニア語 | placebo |
スワヒリ語 | Placebo |
セブアノ語 | placebo |
セルビア語 | плацебо |
ソマリ語 | jaallaha ah ee qanciska |
タイ語 | ได้รับยาหลอก |
タガログ語 | Placebo |
タミル語 | மருந்துப்போலி |
チェコ語 | placebo |
テルグ語 | ప్లాసెబో |
デンマーク語 | placebo |
ドイツ語 | Placebo |
トルコ語 | plasebo |
ネパール語 | Placebo |
ノルウェー語 | placebo |
ハイチ語 | plasebo |
ハウサ語 | placebo |
バスク語 | Placebo |
ハンガリー語 | placebo |
パンジャブ語 | ਪਲੇਸਬੋ |
ヒンディー語 | प्लेसबो |
フィンランド語 | lumelääkettä |
フランス語 | placebo |
ブルガリア語 | Placebo |
ベトナム語 | placebo |
ヘブライ語 | פלצבו |
ベラルーシ語 | плацебо |
ペルシア語 | دارونما |
ベンガル語 | প্ল্যাসেবো |
ポーランド語 | placebo |
ボスニア語 | Placebo |
ポルトガル語 | placebo |
マオリ語 | Placebo |
マケドニア語 | плацебо |
マラーティー語 | रुग्णाची चिंता शमवण्यासाठी औषध म्हणून दिलेले परंतु औषध नसलेले असे काही |
マルタ語 | plaċebo |
マレー語 | placebo |
モンゴル語 | плацебо |
モン語 | placebo |
ヨルバ語 | pilasibo |
ラオ語 | placebo |
ラテン語 | Placebo |
ラトビア語 | placebo |
リトアニア語 | Placebas |
ルーマニア語 | placebo |
ロシア語 | Плацебо |
英語 | Placebo |
韓国語 | 위약 |
中国語(簡体) | 安慰剂 |
中国語(繁体) | 安慰劑 |
日本語 | 擬似薬 |
右から左へ表記する言語があったり、各言語本来の表記より外来語としての「placebo」がトップ表示されたり、日本語→日本語の変換はできなくて勝手に設定が中国語→日本語になったりと、Google翻訳の仕様が垣間見えたり、「統計的機械翻訳」と呼ばれるロボット翻訳の面白さを感じたり。
素直にすごいと思います。
ちなみに英語→日本語だと「placebo」→「プラセボ」になります。そっちか。
翻訳語を眺めながら
こうして並べてみると、圧倒的に「placebo」が強いですね。グローバル言語としての英語の影響でしょうか?
あるいは各言語に「偽薬」に相当する語がなければ「placebo(英語)」を表記するのが世界的な趨勢なのか、はたまたGoogle翻訳の仕様なのか、詳細は不明です。
あと、日本人にとって馴染みやすい漢字表記の「安慰劑(中国語)」は、すごく限定的かつポジティブな表記で好感が持てます。
もともと「placebo」も「私は喜ばせる」というポジティブな意味の言葉なので、訳語としてはこちらの方がストレート。日本語の「偽薬」がなんらかのネガティブな印象をも抱かせるのとは対照的です。
「安慰劑」に加えて「偽藥」、「假藥」、「代設劑」の表記も中国語版のWikipediaにありますね(『安慰劑效應』)。
Google翻訳のススメ
言語的障壁はとても低くなっています。グローバル社会、情報化社会において言語の違いは意識されないものとなっていくでしょう。
興味さえあれば、世界中から情報を得ることは難しくありません。「それって必要なの?」と考える前に、好奇心に従ってまずは動き出すという人生を選択することもできます。Google翻訳を使えば、とても簡単に。