ニュース・タイトルにハッとしてツイートしました。
どうやら、ウクライナ政府が北朝鮮に「ビザ“免除”協定(ビザ“免税”協定は誤り?)」の破棄を通告したようで、その原因が「偽薬販売」だったとのこと。
偽薬を販売するプラセボ製薬株式会社としては、ハッとしたというかギョッとしたというか、些か驚きました。
ウクライナ政府の通告
ツイートで引用したYahoo!ニュース記事は、WoW!Korea(ワウコリア)という韓国情報サイトより当日(2016.8.31)配信されたもののようです。
ウクライナ政府が公式サイトで明示したとのことで、その理由として
今回の措置は、北朝鮮人らが漢方医師になりすまし、”偽薬”を販売し摘発され、先ごろ追放処分になった事例が大きく関わっていると伝えられた。
ウクライナ政府、北に「ビザ免税協定」破棄を通告=偽薬販売の横行で決断|ワウコリア
とのこと。
朝鮮日報も同ニュースを報じていました。朝鮮日報の方は偽薬に関する言及がないものの、国際関係をより詳細を伝えていて、緊迫したウクライナ-北朝鮮関係が描かれています。
日本人にとってあまりなじみのないウクライナは東ヨーロッパに位置する国です。
制裁措置
2016年現在、北朝鮮のミサイル実験が頻繁に話題となっていますが、安保理の制裁措置に沿う形で中国やシンガポールも北朝鮮とのビザ(査証)を介した人的交流を制限し始めています。
これまで(おそらく)その原因として「偽薬販売」なるものが話題には上らず、
ウクライナは今回の協定破棄の理由について「北朝鮮がウクライナ領土の主権を認めないため」と説明している。
との朝鮮日報の報道もありますので、なかなかどうして「偽薬販売」の詳細は見えてこないところがあります。
偽薬ということば
「偽薬」と一言で言っても、それは薬効成分を含むのか含まないのか、あるいは商標を侵害するなどした「偽造薬」にあたるものなのか判断がつきかねます。
“漢方医師に成りすまし”との文言からは、漢方薬の“偽薬”が販売されたことが推測されるわけですが、韓国の英語サイトでも“illegal medical practices”と違法性が指摘されるのみで判然としません。
もちろんウクライナの国内法に通じているわけでもないので、調べてみれば今後はっきりとするのかもしれませんが…。
なかなか言い分けが難しいのですが、「偽薬販売」を生業としている当社としてはより誤解の少ない表現はないものかとも考えるわけで、最低限「偽薬」と「偽造薬」の棲み分けを望みます。
そもそもイメージが良いとは言えない「偽薬」。これ以上のイメージ低下を避けつつ、的確な表現があれば提起してみたいと思います。