ブライアン・モルコ率いる英国(UK)のロックバンド、PLACEBO(プラシーボ)。
英語圏のロックバンドに関心があったりロックフェスに足繁く通う音楽ファンでもない限り、日本ではあまり知られていません。
だが、どうだろう。
英語圏に目を向けてみれば、その動向が20年間に渡り注目されるほどの人気のバンドです。とっても。
PLACEBOとは?
以下、ウィキペディアより抜粋。
1994年、ブライアン・モルコ(ボーカル&ギター等)と旧知のステファン・オルスダル(ベース等)がロンドン地下鉄駅での再会をきっかけにバンド結成。
1996年、ドラム担当を加え、デビューアルバム『PLACEBO』リリース。
1998年、2ndアルバムからのシングルカット曲「Pure Morning」がイギリス国内で大ヒット。続きフランスでもファンを獲得し、欧州での人気を確立。
以後、アルバム・シングルを続々発表、ライブも精力的に行う。
2000年、フジロックフェスにて来日公演。
2009年、再来日公演(単独&サマーソニック)。
以上。
進取の気概を失わぬプラシーボ
2015年12月にはこんなニュースも。
『プラシーボ、ミュージシャンで初めてアップルTVの公式アプリをリリース | NME Japan』
Apple TVを知らないかたはアップルの公式サイトからご覧いただけます。スタイリッシュ。そのデザイン思想はiPod登場時から一貫しています。日本産テレビのゴテゴテした、もうわけわからんリモコンとは根本思想が違っています。
先進性を失わないプラシーボが活動の場に選んだのもうなずけますね。
メジャーデビュー20周年記念アルバム(2016)
そしてそして2016年10月、20周年記念のベスト・アルバム『A PLACE FOR US TO DREAM』が日本でも発売!
「Teenage Angst」、「Where is my mind」はもちろんのこと、英ロックシーンで話題沸騰中の新曲「Jesus’ Son」を収載したマスト・バイ・アイテムとなっています。
Placeboをじっくり聴いてみるか、と思われたらまずこの『A PLACE FOR US TO DREAM』を入手しておけば間違いありません。
PLACEBOの魅力
Placeboの魅力…といっても、ミュージシャンについて言葉を使って説明するのは片手落ち、両手落ちもいいとこなので楽曲紹介をば。
Teenage Angst
初期の名曲、「Teenage Angst」。
この時点でもう、実力は折り紙付き。
Where is my mind
Youtube動画再生回数が1,700万回(!)を超える「Where is my mind」。
抒情的な歌詞、ブライアン・モルコの印象的な声。いいですよね。
その他その他、名曲揃いですのでYouTubeのミックスリストなどから探ってみてください。
英国のロックバンド?そういやビートルズから更新されてねーなぁ、という方も是非。
無論英語ですが、公式ウェブサイトはこちら。
英語圏、漢字文化圏での言及
プラセボ製薬では「Google アラート」という更新通知サービスを活用して日本語および英語での「Placebo」関連情報を収集しています。
傾向として、ウェブ上で提供されるプラセボ関連情報の量は日本語よりも英語が圧倒的に多いですね。
中でもplacebo controlled trial(プラセボ対照試験)関するもの、5割。placebo effect(プラセボ効果)に関するもの、3割。
そして今回紹介したUKバンド、PLACEBOに関するものが2割(※データをとった訳ではなく、実感と言うか、なんとなくそんな感じかなー?というくらいのバイアスがかかった数値である点をご了承ください)。
そりゃもう、毎日、結構な数の言及がなされています。
安慰劑、百憂解?
英国ロックバンドのPlaceboに話を戻しましょう。
日本でも一定数の洋楽ファンが存在しているように他の非英語圏でも多数の洋楽ファンが存在し、Placeboは世界中で知られた存在となっています。
例えば、中国語圏。
中国語と言えばすべてが漢字で表記され、海外ロックバンド名もまたその例に漏れず漢語訳がなされています。
中国語のWikipediaによれば、ロックバンドPlaceboの漢字表記は「安慰劑」。
これは日本語で言うところの「偽薬」すなわち「プラセボ」の中国語訳と同じものです。なお、「プラセボ」は「プラシーボ」の同義語です。
また同Wikipedia記事によれば、台湾語(?)圏では「百憂解」の表記が用いられているそうな。
しかしこれ、フルオキセチン(氟西汀)製剤の商品名「プロザック(百憂解)」と丸被りしていますね(参照:Wikipedia)。ちなみに「プロザック」は有名な抗うつ剤の商標です。“百の憂いを解く”ってなんだか、すごいポジティブなイメージを想起させます。
日本語はカタカナによって音(感)の直輸入が可能ですが、漢字文化の強い中国や台湾では音を捨象して意味を掬い上げる積極的な“翻訳”がなされる傾向があるようですが、まさにこの件が代表例ともなっています。
しかし、何というかそうして付された意味がイメージにバイアスを掛ける気がしないでもありません。「プラセボ」と「安慰劑」もしくは「百憂解」。なんとなく表記としては「プラセボ」が(個人的には)好ましい気がします。
まとめ
まぁとにかく、Placeboに興味を持ち当ページへ辿り着いた方は2016年時点での最新作『A PLACE FOR US TO DREAM』を入手すれば間違いありません。
周辺情報の消費もファンにとっては重要なものですが、なによりかより、彼らの音楽に直接触れるのが一番なのですから。