「オモシロクナール」でスベる諸症状を緩和できる?

吉本興業株式会社は言わずと知れたお笑い界・演芸界の名門ですが、タレントのマネジメントだけでなく、様々なオモロイ事業を運営されているようで。

吉本興業の事業子会社「株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー」では、プラセボ製薬が見習うべきこんなステキ商品も開発されています。

『オモシロクナール』飲んできた

『オモシロクナール』飲んできた」はお笑い芸人バッファロー吾郎の木村さんが舞台に立つ前に飲んでいる架空の薬品で、ネタがウケれば「効いた」、ウケなければ「間違えて『ヨクスベール』を飲んで来てしまった」とフォローするヘッジの効いた巧いネタのタネになっています。

ネタで使われていた架空の製品を本物にしてしまったのが、写真の商品たち。

『オモシロクナ~ル』、『ヨクスベ~ル』に加えて、『ホレヤスクナ~ル』、『シアワセニナ~ル』なんかも商品化されています。

アンサイクロペディアのこちらの記事によれば「プラセボ効果以上に効果のある媚薬はまだないが、プラセボには媚薬としての効果あり」とのことですので、『ホレヤスクナ~ル』は最上級の媚薬と言えるかもしれません。

言えないかもしれません。

それは、薬品でなく

もちろんこれらは医薬品に該当するようなものではなく、全て「総合お菓子」という名目で販売されているジョーク商品。大阪土産の定番とも言われていますね。

中身はラムネ菓子みたいです。

吉本興業さんのスゴイところは、パッケージデザインや表示文言にこだわっているところでしょうか?

ウケテショウガアレフェン
ワライトマラフェン
配合

そんな謎の配合成分から、以下のような注意事項に至る細部にまでこだわったつくりになっています。

●使用上の注意―――――

  • 効果には芸歴による個人差が出ることもありますのでご了承下さい
  • スケジュールに空きがなくなる可能性がありますのでご注意ください

全部紹介しきれないのが残念ですが、これはもう実際に手に取って見てもらった方が断然オモロイと思います。気になる方はネットでも買えますので是非。

実は4商品で1つの作品になるちょっとした仕掛けもありますので、気になる方は是非セットでの購入をお勧めいたします。

購入はこちら

あるいは吉本興業のお膝元、大阪の雑貨屋さんに実際に足を運んでワイワイやるのも一興かもしれません。

『シゴトハカドール』はいかが?

プラセボ製薬が本物の偽薬として販売している「プラセプラス」(医薬品ではなく、食品です。もちろん効用・効果は一切なし)。実は「プラセプラス」のカスタマイズ作品を作ってくださった方もいて、以下のサイトから見ることができます。

「プラセプラス」というプラセボ(偽薬)を買ってラベルを貼り替えて社畜用の薬を作ってみた|しらさかブログ

この完成度の高さったら!

デザインファイルまで提供されていますので、これをもとにすればどんな薬だって…いやどんなお菓子だってできてしまいそう。「プラセプラス」はあくまで食品ですので。

実体なきところに価値を生む

『オモシロクナール』のようなイメージ先行型の商品は、誰かがそのイメージを立ち上げなければ世に出ることはなかったという点で優れているように思います。

あらゆる業界の新商品企画担当者はここから何かを学んでみてはいかがでしょうか?

『シゴトハカドール』でも飲みながら…

※「プラセプラス」には画期的新商品の発案を促す成分は含まれておりません。悪しからず。