お分かりでしょうか?
太陽の周りに丸く虹がかかっています。どうしても丸々は収めきれなかった・・・。
とある浜辺を散歩中にふと空を見上げて、偶然発見したものです。
円形の虹は「丸虹」、「円虹」と書いて「まるにじ」や「えんこう」と読むみたい。
知識が観察を深める
写真ではわかりにくいのですが、肉眼だと虹と太陽の間は白抜けしていました。
「暗帯」とか、「アレクサンダーの帯」とか言われる部分です。
と言うことは、写真に写った虹は「主虹」なので、主虹と太陽の間には「副虹」があるはずなのですが、太陽が明るすぎて確認できず。
以前勤めていた会社の先輩に勧められて『MIT特別講義~虹特集~』というNHKの番組を観ましたが、その時に知識として仕入れた「アレクサンダーの帯」や「主虹」や「副虹」などの話がまさに眼前に現れていて甚く感動。
知識が観察を深めることの面白さを再認識しました。
虹は、効果のようなもの
虹は空気中の水滴で屈折した太陽光線(まれに月光)が、ちょうど良い角度の位置に立つ観察者が見ることで認識されます。
従って、光子レベルで言うなら、隣に立っている誰かと自分で同じ虹を見ることはできません。ちょっとズレているのです。
同じものを同じ色に見ているようでいて、実は網膜に当たる光子は別の水滴からもたらされたものです。
孤独にくしゃみしそうですね。
プラセボ効果もまた、虹と同様にそれを体現する本人と観察者がいて、やっぱりどこかにズレが生じてしまうんじゃないか、と気になってしまいます。
丸い虹体験記
インターネットが広く普及した現代では、丸い虹を見た記録を探り当てることも簡単にできてしまいます。
しかしやはり自分の目で見ないことには、その感慨を抱くことは出来ません。
そして、丸虹を見た経験を持つ同士を発見した際の嬉しさったら!
『アオハライド』の著者、咲坂伊緒さんが円形の虹を小学生の時に見た話を書いておられます。
気になる方はぜひ。