耳が遠く会話が聞こえにくいのに補聴器を付けないお年寄りの介護を楽にするグッズ

高齢者との意思疎通を図る際に気を付けなければならないこと。

それは、ちゃんと声が音として相手に届いているか?を確認することです。

明らかな難聴じゃなくたって、聴覚は徐々に衰えていきます。

耳が遠くなってきた両親

独立して両親とは離れて暮らしている。会うのは、年末年始とお盆の時くらい。ほとんど電話だってしないけれど、まぁ、まだまだ元気よね?

そんな風に、なんとなく見てみぬふりをしていた両親の老い。

だけど、やっぱり何だか昔とは違ってきたみたい。だって、何回も聞き返してくるから会話がうまく運ばない…。

え?その話、去年も全く同じようにしてなかった…?

意思疎通の原点

メールでのやり取りに慣れ親しんだ世代でも、実家に帰れば父や母とは対面での会話が主。当然、声という音を使ったコミュニケーションがメインになります。

しかし、加齢と共に耳の機能も衰えてしまうもの。

案外人間の脳は楽観的なので、耳が遠くなったときは「周囲の音が小さくなった」と判断して自己正当化してしまいます。

が、周囲からすると声を必要以上に大きくするのは疲れますし、声を荒げるつもりはないのにイライラと気は立ってきて、なんだか無性に疲れちゃうからと会話を避けてしまいがち。

ボリュームを上げ過ぎたテレビの音も癇に障るし、毎年変わらぬ会話のやり取りにウンザリもすれば、聞き取れぬ相手に言い直すことにストレスを感じもする。

そうした思いは自覚的でなくっても、コミュニケーションを遠ざける機会になってしまいます。

進化の過程で身に付けた発声コミュニケーションは人間の根源的な欲求とも繋がっているはずですが、それゆえ、心労を感じる場からは無意識に身を離したくもなるでしょう。

会話が難しくなった祖父母

うちのおじいちゃん。認知症、とまではいかないけれど、MCI?軽度認知障害?みたいな。

最近は病院通いが趣味みたいになって、身体のあちこちに不自由がでてくるお年頃。「お年頃」ってお年頃じゃないけど。まぁいいや。

難聴なのかな?すっごい耳、遠いからね。

声をかけてもぼんやりしてる時があるし、会話だって続かない。とんちんかんな受け答えを曖昧に聞き流すだけじゃ…ね?

この間転んで怪我しちゃったみたいでちょっと入院してる時にお見舞いに行ったら、看護師さんなんか叫んでるみたいだったし。

まぁ、お隣のベッドに寝てたよそのおばあちゃんにも同じようにしてたから、病院ではデフォなのかも。

おじいちゃん、老人クラブ的なのにも前はちょくちょく行ってたみたいだけど、入院したりしてるうちにやめちゃったのかな。

家にいてもあんまり会話とかなくって、たまにヘルパーさんが来てくれる以外はテレビばっかりにらめっこ(めっちゃ音デカイし)。

あたしができることってそんなにないけど、このままじゃ認知症じゃん?ヤバイかもって、思ってる。

認知症の進行が早まる?

人間の脳は結構面白いと言うか、奇跡的な働きをしていて、使えば使うほど機能が向上します。もちろん加齢と共に脳細胞の数が減り、機能は低下してきますが、使っている内は維持・向上が可能だと考えられています。

身体を動かしたり体勢を維持したりする小脳や運動野は、カラダを動かすというまさにその事によって歳をとっても鍛えることができるでしょう。

またコミュニケーションを司るのも脳であり、特にヒトに特異的な発声コミュニケーションが脳機能の維持に強く関係していると考えられます。

しかし、耳が遠くなるなどして会話から遠ざかってしまうと、コミュニケーションにまつわるストレス(=脳への刺激)や、積極的にコミュニケーションをとろうとする意欲面が乏しくなってしまうため脳内ネットワークは使われず、機能が低下していってしまいます。

脳内ネットワークの機能低下とは、すなわち認知症のこと。認知機能の低下がQOL(生活の質)を下げ、スパイラルの如くADL(日常生活動作)を奪っていきます。

できれば、会話を保ちたい。でも…

補聴器はうざったい

案外多くの補聴器が販売されていて、集音機というのか音声拡張器というのか、助聴器なんてのもありますね。

耳に掛けたり耳の穴に入れたりして、音をその場だけ拡大する機械装置

ただ、実際の使用者さんの中には、耳の中に異物を突っ込まれるのが嫌だったり、自分に合わせてカスタマイズやセッティングするその調整が上手くいかず、なんどもいじったりしてるうちに面倒でイヤになったり、はたまた「カッコ悪い!」とか「何だか恥ずかしい!」とか言う人もいて、常時付けていたいと思う方は少ないよう。

補聴器に関する悪い評判

また、補聴器に関する口コミで多く見られるのがコチラ。

  • 雑音がひどい
  • ノイズがひどい
  • ハウリング音が止まない

音を拾い上げ、機械的に拡大するという本質的な機能からは切っても切れないこうした負の側面が補聴器継続使用時の難点になっているようです。

格好悪いとか恥ずかしいなどはデザインが洗練されていくうちになくなっていくのかもしれません。あるいは、自分は補聴器がないと音がちゃんと聞こえないのだと周囲に明かすそのこと自体が羞恥の対象となっているのかもしれませんけれど。

しかし、音を大きくハッキリ聞き取るための機器が、雑音のせいで逆に自然な聞こえを邪魔しているという矛盾を未だ完全には解消できていない現状があります。

電池が切れているのにそれに気付かず使い続け、「これ付けるとよう聞こえんのじゃが?」と思われているお年寄りもおられたりして…。

相談は耳鼻科医へ、またレンタル検討も

とは言え、悪いばかりでなく補聴器を上手く活用して生活の質を向上されている方も大勢おられるようです。

補聴器も結構なお値段のするものですので、今すぐの導入を検討中でも、まずは耳鼻科のお医者さんに相談してみましょう。

既に中度や高重度の難聴と診断されている方は、補聴器のレンタルを検討されてみてはいかがでしょうか?

補聴器取扱いのある眼鏡屋さんなどで補聴器のレンタルサービスを実施されているところがあるようです。

アナログ・グッズが奏功

耳が遠くなり、会話が難しくなる。テレビの音量がうるさすぎる、声を張り上げてのどを痛めた…。そうした周囲の人間のコマッタも解決すべきですが、最終的には付ける本人にとって価値あるモノを選ぶ必要があります。

どんなに高性能のモノを選んだとしても、日常使いのちょっとした不快感やストレスが補聴器をも遠ざけてしまい継続使用を断念してしまうことがあるためです。

そんなとき、そもそもの会話を成り立たせたいという目的に沿いたいと思うなら、もっと簡便なアナロググッズが有効かもしれません。

もしもしフォン

介護用品グッズがたくさん載ったカタログを見ていたら、こんなのが見つかりました。

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ハビナース
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口から出た声量を、もらさず耳まで届ける単純設計。

すごく単純な解決策。でも、単純だからこそ、その効果は目に見えて。

詳細はリンク先よりカスタマーレビューをご覧ください。

父親のため母親のため。義母のためおじいちゃんのため。高齢の患者さんのため。施設のお年寄りのため…。

こんな単純なものが、これだけ役に立つなんて!とちょっとした感動を覚えましたのでご紹介させていただきました。

お近くに耳が遠い方がおられる場合には、ぜひお試しください。

デジタル製品の恩恵

アナログで簡単な解決策で解消される問題も、確かにあります。病室内などでの一時的な会話コミュニケーションにおいては十分に役に立つものでしょう。

ただ、リビングでくつろぎながら家族団らんといった場面には適しませんし、テレビを見る・聴くために使うというのも無理があります。

アタマもカラダもアクティブで、趣味の映画鑑賞や演劇鑑賞、各種コンサートへ出かけてみたいと思っても耳が遠いと興が削がれてしまいます。

そうした場合にはやはり、補聴器や集音器といったデジタル機器に頼るしかありません。

コンサートや講演会・会議など多くの人が集まる場面でも、空気の振動である音をうまくデジタル変換して「自然な聞こえ」とする研究も進められています。

助聴器 プリモ

ハンディタイプの「助聴器 プリモ」という製品がAmazon.co.jpなどの通販サイトでは大変評判が良いようです。

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プリモ販売
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カスタマーレビュー(お客様の評価)などをよくよくご確認の上、活用をご検討下さい。